下市町ってどんなとこ?

下市町は、緑の山や美しい花々に彩られ、清らかな川が流れる自然豊かな町です。 長い歴史と、人々に育まれてきた豊かな文化があります。

古い歴史の町


古墳や遺跡から見つかったさまざまな出土品

下市町の歴史は古く、縄文(じょうもん)時代(今から約1万2千年前から2500年くらい前)から人々が暮らしていました。吉野川や丹生川沿いには縄文時代、弥生時代(2500年くらい前から2000年くらい前)の遺跡や古墳がたくさん見つかっています。

平安(へいあん)時代になると、貴族や有力な社寺が荘園(しょうえん)※を経営(けいえい)するため、下市に進出し、多くの人や物が集まるようになりました。こうして下市町は、吉野地方の中心地へと発展(はってん)していくのでした。

※貴族や寺社の私有地(しゆうち)。大きな農園などを営(いとな)んでいました。

市(いち)の町

やがて中世(ちゅうせい)にはいると、吉野地方の材木や木材加工品などの商(あきな)いを行う「市(いち)」が立つようになりました。室町(むろまち)時代には日本で最初の商業手形(しょうぎょうてがた)として知られる「下市札(しもいちふだ)※」が発行されるなど、吉野地方の商業の中心地として栄えていました。

毎年2月12日に下市蛭子神社(しもいちえびすじんじゃ)で開かれる初市(はついち)は昔の市の名残(なごり)で、たくさんの人々が訪れるとてもにぎやかお祭です。みなさんもぜひ遊びに来てください。

※下市観光文化センターにはこの「下市札」が展示されています。


下市札

割りばしが生まれた町

下市町は、吉野杉(よしのすぎ)を活用した木工業が盛んです。
中でも割りばしは、下市町が発祥(はっしょう)の地と言われています。下市町の割りばしは、使用しない木材を活用して作られており、とってもエコな商品なのです。

また、豊かな自然の中で農業も盛んで、カキやモモ、ウメ、クリなどの果樹栽培(かじゅさいばい)やキク、バラなどの花の栽培(さいばい)が行われています。

お寺や神社の町


丹生川上神社下社
(にゅうかわかみじんじゃしもしゃ)

7世紀に建てられた丹生川上神社下社(にゅうかわかみじんじゃしもしゃ)は、日本で一番古い水の神様を祀(まつ)る神社として有名です。
6月1日の御礼際(おんれいさい)では、水の恵みに感謝し秋の豊作を祝う太鼓踊り(たいこおどり)が行われます。

また、下市町は15世紀の室町時代に建てられた願行寺(がんぎょうじ)を中心に、寺内町(じないちょう)としても発展しました。
その他にも歴史を伝える多くのお寺や神社がたくさんあります。

国の重要文化財(じゅうようぶんかざい)である龍洞院(りゅうどういん)の「阿弥陀如来座像(あみだにょらいざぞう)」や藤谷山瀧上寺(ふじやさんりゅじょうじ)の「九品来迎図(くほんらいごうず)」などの文化財(ぶんかざい)や史跡も多く、古い歴史や文化を感じることができます。


左:阿弥陀如来座像(あみだにょらいざぞう) 右:九品来迎図(くほんらいごうず)

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