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拓本について

  • [公開日:2016年5月18日]
  • [更新日:2022年3月16日]
  • ID:265

拓本とは

石材(天然石・加工した御影石)・金属・木材などに彫られた、文字・絵・模様を墨で紙(和紙がよい)に写し採ったものである。

用意するもの

用意するものを集めた写真

墨・紙(画仙紙または和紙)・タンポ(1cm~10cmのもの数種類)・刷毛(撫刷毛・打ち刷毛)・霧吹き・水・タオル(2枚)・薄手の絹布・粘着テープ・ナイフ・新聞紙・バケツ等

タンポのつくり方

化繊綿を芯にしてまるめ木綿で包み、目の細かい絹の布でしわのないように丸く包み、口を縛る。1cm~10cm位の大きさのものを数種類作るとよい

採拓の順序

(1)歌碑のほこりや汚れを水とタオルできれいに拭き取る

(2)採拓面より大きめに紙を切り、中心を合わせて粘着テープで固定する

霧吹きで水を吹き付けている様子

(3)霧吹きで水を多めに吹き付け、紙に湿りを与える

紙を歌碑に貼り付ける様子

(4)撫刷毛で上下左右に静かに撫で空気を抜き、しわのないように紙を歌碑に貼り付ける

(5)小さくたたんだタオルで文字や絵の部分を押し込むように押さえ、紙を密着させる

薄手の絹布を紙の上からあてて打ち込む様子

(6)薄手の絹布を紙の上からあてて、打ち刷毛で紙に向かって垂直になるように打ち込む(文字や絵の回りは特に丁寧に)

墨打ちの様子

(7)乾き具合をみて墨打ちに取り掛かります
タンポの一つに墨をつけ、もう一つのタンポと擦り合わせ墨を写し取り、写し取ったタンポで紙面に直角に当たるよう腕全体を使ってリズミカルに打つ(一度に濃い墨を打ち仕上げるのではなく、薄く何度も打って全体を均等に仕上げる)

(8)打ち終わると少し乾かせてから静かに紙をはずし、新聞紙の上に置き乾かす

作品はそのまま巻いて持ち帰るか、図面入れなどの筒に入れて持ち帰るとよい

ワンポイント

水分は上から乾燥していきます、墨打ちは上から順番にしましょう。打っている途中で乾燥してきた場合は再び霧吹きで紙を湿らすといいでしょう。

採拓のマナー

採拓のマナー一覧表
1採拓する歌碑・石仏などの所有者に許可を得ること。
2採拓しようとする対象物を汚したり傷つけたりしないこと。
3採拓後は碑面を拭き付近の掃除や片付けをしましょう。
4ゴミは必ず持ち帰りましょう。